うちの奥さんのギターの修理をお願いしに、町のウクレレ、フィドル工房に行ってきました。
知る人ぞ知るローカルブランド。たまたま友達がその数少ない知る人。で、弦楽器の職人さんがいるので町でギター、ウクレレやバイオリン、弦楽器の修理を頼もうとすると大抵ここにたどり着く。町のウクレレ界の重鎮がここにいる。ウクレレ好きで、ギターは商売のため仕方なくしてると噂に聞く。前にイベントでその友達に紹介されてちょっと話したことがあるくらいで、それっきり縁がなかったけど、思わぬところで工房を訪ねることに。
奥さんのギターのネックが反り、他のフレットに当たるようになりはじめ。ピーンではなく、ビャーンて感じに。一番下の弦だけだけど、まぁ我慢する理由もないし。いや、絶対いい音のほうがいいし。
ギターを買った店に紹介され、ネットで住所を調べて、店の常連(?)の友達に営業時間を聞いて。車でギターを持ち込み。ケース抱えて、なにか怪しい看板を横目に、酒屋の 2階へ階段を登る。と、あら、そこは、小汚い建物とは裏腹に、弦楽器天国。ウクレレ、フィドル、バイオリン、ギター、ハープ。おー
弟子らしい若いのが受け付けてくれた。カクカクしかじか、びゃーんで。
これなら 10分ほどで直せる、2弦光ってないから変えようか?お願いします。と。
兄ちゃんが奥に下がるとき、店で待ってるの?
はい、ここで待ちます。あの楽器とか、そのいいですか?
好きなの弾いてていいよ (喜!)
これでこの店の楽器全部僕のものです!
誰もいないし!
まずは、高そうなのから、すげー、全部チューニング合ってる。すげー
ああ、全部試せるー
いい楽器って、いいですね < なんてアホっぽい。。。
曲が弾きたいってのはあるけど、いい楽器って弾くと、その音をずっと聞いてたいからずっと弾いてたい、ってなるんですよね。6弦 パイナップルウクレレ発見ー。G CC E AA。二番目の C が A の弦で High-C。AA は同じ弦で同じ A。あーこれきもちえー、スツールに座っていつものコードを
「ウクレレを愛してるのか?」
!
おっっさんいつの間に!
はい、ウクレレ好きです (Love とか普段使わんからとっさに言えんわー)
で、弾いてくれたりする、そんなムチャクチャうまくはないけど良い音出すわ。自分でつくってんねんもんな。
子供連れのお客さんが来たのでおっさんはそっちの接客に。
あー、びびった、事務所におったんか、重鎮。
でっかいティーンエイジャーの少年を連れたお母さん。
この子がギターをやりたいって、自分からなにかやりたいなんて、ぜひ伸ばしたくて。
人生相談みたいなのが奥で始まる。
その間もテナーやらエレウクとか、でもやっぱり一番高そうなソプラノが、たまらん。
3人が奥から出てきて、ギター選びを始めたので。僕は教本立ち読みしながら様子をチラ見。
「ギターにはね、スチール弦とナイロン弦がある」 おわり
きょとんとする親子
え?それだけ?ほら曲によってとかネックの太さがとか、あるやん?
母「で、うちの子にはどれがいいでしょう?」
おっさん「スチール弦の、そのダークなのはどう?」
母「まぁ!素敵! で、このダークなのとブライトなのではなにがちがうんですの?」
おっさん「明らかに色が違う」
母。。。
腹の皮がよじ切れる。ほんまやる気、売る気なさすぎ。
母「あ、その小さいのは」
おっさん「これはウクレレ」
手にとってメロディーを奏で始める。
ちなみにギターには手も触れていない、指さしてただけ。
おっさん「この曲は知っているかな」
おっさん「こんなふうに弾く」
おっさん「どうだい、いい音だろう」
兄ちゃん「できたよ」
おもろすぎの展開を横目に、ちょこっと試して、会計してたら、おっさんが客放ってよって来て。
「いいギターだな」その間もずっとウクレレ鳴らしながら。
どうも直していただいてありがとうございました
じゃまた。って。その間もずっと ウクレレ抱えて音出してるおっさん。
ウクレレを愛してるな。
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バリトンを弾くと、奥からルークの兄が出てきて、
「それ、俺メイド」って嬉しがるよ。
まぁ実際は他のも全部兄が作ってるわけだけど(言っちゃった