陰鬱な近未来SFが好きだった僕が安らぎを求めて?読んでいた作家がシマックだった。多くの作品の舞台がアメリカの片田舎、ごく普通の町から始まるというパターンも好きだった。牧歌的SFとか古典SFと評されるが僕は大好きだ。
「中継ステーション」もたしか、アメリカの片田舎、目の不自由な少女に宇宙人からのファーストコンタクト、って話しだったっとおもう。
「人狼原理」は狼男物、悲しい話も多いが、ぐっとつとかまれる。「大きな前庭」も好きな作品だ。
「都市」短編集だったっとおもうが、人間がいなくなった後の世界で、残された犬(進化してる)の世話をするロボット執事ジェンキンス。子犬たちが「人間ってなぁに?」「戦争ってなあに?」とジェンキンスにたずねる。
たまらないプロットだ。
人間が滅びた後の壊してしまった地球や世界を、動物達に返すというか。そういう世界観が僕の中に染み付いたのもこの作品がきっかけかもしれない。
「12モンキーズ」しかり「AI」でも魚達が泳ぐ姿に和んだ。「ターミネータ」や 「Matrix」 にもそういった要素があれば、もっとはまれたかも、あ、もちろん両方とも好きな映画です。
近所の古本屋で「All Fresh is Grass」という(未訳かな?)シマックの作品をみつけた、勉強がてら、ちらちら読んでいる。海外生活の醍醐味なのかもしれないが、本当に面白い著者の意図、仕掛けまで読めているかどうかわからない、どうしても消化不良だ、何回も同じところを読み返したりしている。
映画も小説も、監督や著者の細かい演出、気の効いた台詞に気づいてこそ、面白さが深まるのではないだろうか。
そういう意味で、字幕なしの映画、英文の原書というのは、やはり存分に味わいきれないのがもったいない。
- http://eeyann.blog36.fc2.com/tb.php/42-fc84283b
0件のトラックバック
>映画も小説も、監督や著者の細かい演出...うんぬん。
正に同感。(がっちり握手)
が、悲しいことに、私は滅多にソコには気付かないのだ。
汲み取る努力はしているんですがね....やはり気付く事は少ないのだ。
だから....気にかかった映画や小説は何度も何度も観るんです。読むんです。
昔昔....地獄の黙示録とか、......あ。未知との遭遇もだ。
中坊だった自分、全体把握が出来ず続けて3回くらい観ましたもん。
※当時の地元劇場は一度入館したらいつまで居てもよかった。
ま。でも、あまりリキまずに観られる映画も大好きですから、MATRIXとかはそーいった意味で秀作かと。(難解だと言う方もおりますが)
ただ、こーいったSFX山盛りの映画は作り手の労力にドキドキさせられ、心配までしながら観てしまう自分が不思議。
ザイオンでのセンチネルとの攻防シーン....「うわぁ。こりゃぁ、大変な作業だわ。」などと場違いの感想言うてたし。。。