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給与、年棒の交渉

日本では、基本的な昇給の交渉は組合がやってくれていた。こちらにも、業種ごと組合があるけど、組合費に見合う昇給がないと言う意見もあって、組合に入っている人は少ない。組合は、社内には無くて、第三者組織で、そこと会社とがなにやら合意する。と、その会社で働いている組合員とも合意、ということになるらしい。

はじめ、働き始めた頃は、もちろん国によってこういう常識は違うだろうと、また、そんな専門用語も知らず入らなかった、今も入っていない。周りを見ても入っている人は少ないようだ。僕も個人と会社の契約というか、そんな関係だ。ろう。。

給与の交渉の手順は、performance appraisal (能力査定?)マネージャーとの面接がある。その後、続いて年棒の具体的額の交渉の面接がある。

うちの会社では、能力査定の面接の前にチェックリストが配られ、自分で各項目について、5段階の評価をつける。専門的知識。職責に期待される能力。周りとの関係。意欲。など大項目に、各小項目があり、数十項目について、自分を5段階評価する。特に強調したいことなどあれば備考欄に書く。それを面接前に提出しておく。

面接では、自己評価に、マネージャーが赤で修正を加える。過小評価の部分は直してくれるし、評価下げるときには、理由を説明される。そんな手順で査定表をマネージャーと完成させる。

リストを完成させた後、口頭での面接となり、今の仕事、会社のどんなところに満足しているか。同じく、不満なところは何か。5年後どのようになりたいか。と聞かれる。普段考えていなかったので、IELTS のスピーキング並にしどろもどろになった、けど。面接ってまぁ、そういうものだろう。
いや、IELTS と違い、うれしかったのは、マネージャーが「大丈夫言いたいことは、全部理解してるよ。英語能力の査定じゃないから、あせらなくていい」と、言ってくれたこと。

以上が能力査定面接。

しばらくすると、年棒の額を交渉する面接がある。役員用会議室に呼び出されて、マネージャーとタイマンだ、年棒額を提示される、その額に実際不満が無ければ、サインして握手して終了。その年棒の約束の書類は。次の年1年の雇用契約の証でもある。なんか野球選手みたいだ。

余談だが、年棒はマネージャーが決めるらしく。マネージャーはメンバーの年棒を決めて、会計部門に申請するようだ。申請は、会計部門から役員に渡り、承認されると年棒が決定するらしい。交渉から支払いのブランクの原因はそんなことらしい。てか、そんなことまで説明してくれて、ありがとう。だ。

---
製造ラインで働く人は、基本的に時給ベースの交渉のようだ。休暇日数、週基本労働時間、残業、休日の時給、と合意書は、かなりこまかい。ランチルームに書類があって、誰でも読めるので知った。タイムカードで週給が決まる。

年棒のほうは、A4,1枚の契約書で、書いてないことは法律どおりね。て感じだ。年棒なので(?)残業の手当てはつかない。ボーナスもそういう習慣が無い。

臨時収入?は、クリスマス休暇前に休暇分の週給が前倒しで払われることくらい。あ、あともう一つ、年棒額が決まるまでは、前年の契約の週給なので、決まると差額がまとめて振り込まれる。

なもんで、住宅補助、通勤補助、残業代、ボーナスもないのでずーっと一緒。年棒から税金を引く、それを52(週)で割った給与が淡々と振り込まれるのだ。

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僕が日本で退職して、ハローワーク詣でをしていた頃、転職すると契約社員になることが多く、単年度契約、年棒制、継続的雇用保障が無く、いつクビになるかわからない。そんなのは嫌だな、と思ってた。。けど。考えたら今の状況は、それと同じだ。。僕が入社できたのも、今やってる仕事の前の担当者が成果を出せず、クビになったから、と聞いた。。コワ、、

唯一違うのは、年棒契約の社員に、会社は、時間外残業することを期待しておらず、定時にすぐ帰るのが当たり前という常識の差だろう。ありがたいことだ。無料残業反対。
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4件のコメント

[C460] おなじく

無料残業反対~!
  • 2006-11-20
  • kuriken
  • URL
  • 編集

[C461]

そだね、労働時間自己裁量の前に、「無料残業時間数を査定対象としてはいけない」、というような強力な法律が要るよね。でないと、ただ残する人が有能っていう式になるもんね。
 それでも、残念ながら、ばか残する人がたくさん給料もらえる式は、変えられないけど。ほっとくと、ばか残のただ残する人が有能ってことになるよね。政府は、そういう社会が欲しいのか?
 有能な人同士が、ただ残時間数で査定を争うような社会は最低だ。

[C462] まさしく

そう思います。
私の前職では、プロパー同士がタダ残が何百時間あったのどうだこうだと暗に自慢してましたし。
私はいずれ日本を離れることにはなりますが、このまま経団○の思うとおりになってしまうのはシャクだ~!!
  • 2006-11-20
  • kuriken
  • URL
  • 編集

[C466]

やっぱり、そうなんや、ただ残自慢、、昔はそれほどひどくなかったように思うけど。でも、そんな当時でも、毎日定時に帰ると出世コースからはずれるとか、は、あった。やっぱりおかしいよね。

政府も、たくさん税金払う大企業とかの言うことはさっさと聞くけど。。
この悪循環、なんとかならんかね。。税金あんまし払ってないので、えらそうなこと言えんけど。

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